栃木県の子宝温泉
栃木県の子宝温泉は北温泉・塩原温泉・湯西川温泉・鬼怒川温泉があります。
北温泉
北温泉は約770年前(奈良時代)に発見された歴史ある温泉地です。温泉地に行くまでの間に岐路が多いことから「岐多温泉」と呼ばれていたのが、時代を経て今の「北温泉」になったと言われています。
子宝の湯として地元で有名なのが、お宿「北温泉旅館」の「天狗の湯」です。このお湯は、昔から婦人病・不妊症に効く温泉として知られていました。明治時代に発行された温泉分析表にも効能に「月経不順」が謳われています。
ちなみに、このお風呂で大ヒット映画テルマエ・ロマエの撮影が行われました。
塩原温泉
塩原温泉は、1200年前(平安時代)に開かれた古い温泉地です。この辺りは温泉の宝庫で、6つの異なる泉質のお湯が約150もの源泉から沸いています。お湯の色も源泉によって異なり、全部で7色もあるそうです。
その中で特に子宝の湯として知られているのが、お宿「松屋」の裏手にある公共混浴露天風呂「岩の湯」です。入浴料は200円、「松屋」の宿泊客は無料で入ることが出来ます。なお、「岩の湯」では過去に落石事故があり、入浴は自己責任となっています。
湯西川温泉
湯西川温泉は450年前(室町時代末期)に発見された温泉地です。自然豊かな日光国立公園の中にあります。鬼怒川温泉の更に上流にあるこの地は、平家の落人が住んでいた地とも言われています。
奥深い山の中にひっそりと湧いていた温泉は、江戸時代には近隣に存在が知られるようになり、訪れた人々に「美肌の湯」「薬師の湯」「子宝の湯」と呼ばれるようになりました。無色透明でやわらかく体を芯から温めてくれる温泉です。
鬼怒川温泉
鬼怒川温泉は、鬼怒川を挟む藤原温泉と滝温泉を合わせた温泉地の総称です。藤原温泉は150年前(明治時代)に、対岸にある滝温泉はそれより更に前、260年前(江戸時代)に発見されました。
子宝の湯と言われているのは、滝温泉で最も古い歴史を持つ宿「あさや」が所有する源泉です。宿の敷地に建っている「温泉神社」には、この湯で子供を授かった人がお参りに訪れるそうです。