長野県の子宝温泉
長野県の子宝温泉は田沢温泉・渋温泉・下諏訪温泉・野沢温泉があります。
田沢温泉
田沢温泉はその昔、山姥がやってきて「きんたろう」こと坂田金時を産んだという言い伝えが残る古い温泉地です。伝承からも分かる通り子を生む女性と縁があり、子宝の湯・子持ちの湯・はらみ湯とも呼ばれていました。
田沢のお湯は婦人病に効果が高く、今も「子のない婦人が三十七日つかれば効き目が現れる」と言われています。また「乳の少ない婦人は二十七日つかれば効き目があらわれる」とも言われ、乳の出が良くなる温泉としても知られています。
渋温泉
渋温泉は1300年前(奈良時代)から続く古い温泉地です。異なる効能を持つ温泉が至るところから湧いています。
子宝の湯と言われているのは、地元の人達が利用している公共浴場「九つの外湯」の中の三番湯・綿の湯と八番湯・神明滝の湯、九番湯・渋大湯です。特に八番湯・神明滝の湯は婦人病に効くと言われています。
九番湯・渋大湯は一般に開放されていますが、一~八番湯に入るには渋温泉の宿に宿泊し、専用の鍵を借りる必要があります。下諏訪温泉
下諏訪温泉は諏訪大社とゆかりのある温泉地です。五街道の中山道と甲州街道の交点にあった温泉地ということもあり、江戸時代に多くの旅人や参勤交代中の大名に利用されていました。中でも「児湯」と呼ばれる温泉はその頃から美人の湯・子宝の湯だと評判でした。
「児湯」は現在、公衆浴場「遊泉ハウス児湯」となっています。営業時間は5時半から22時(最終受付は21時半)、年中無休・無料で利用することが出来ます(2015年5月現在)。
野沢温泉
野沢温泉は1300年前(奈良時代)にひらかれた歴史ある温泉地です。江戸時代から湯治場として広く知られるようになりました。
その頃から代々お宿を営んでいる「常磐屋」の「子宝薬師の湯」は、地元では良く知られた子宝の湯です。浴室に慈母観音の像があるため慈悲観音像風呂とも呼ばれています。野沢温泉で最も温まる湯と認定されていて、この湯で温まると子供を授かりやすい体になると言われています。